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ディスカスの色が黒くなる
ディスカスを飼育していると、普段通り元気で、食欲もあるのに体の一部が黒ずんだり、色の艶が抜けてきたりすることがあります。
このような現象を、体色黒化現象といいます。
ベテランのアクアリストの皆さんも、初心者の頃は多くの方が経験し乗り越えて来られた、一種のディスカス飼育者の登竜門みたいなものではないでしょうか。
もちろん、最初から飼育環境が万全で抜かりのない方もいらっしゃるのでしょうが、美しい体のディスカスが「あらっ?」と思っても、黒化の原因を考え、その対策を実行すれば体色黒化現象は治り、さらに防げるものなのです。
ディスカスの黒化が問題(-_-) pic.twitter.com/6Q82LsvZn2
— 凍結 (@111Panada) 2015年2月10日
ディスカスの黒化現象の原因
様々なストレスが原因
1、飼育環境の違いからくるストレス
・ショップとの環境の違い
・水槽の外の様子や世話の頻度
・照明やバックスクリーン(水温や明るさ)
2、有害物質によるストレス(水質)
・排泄物等により水質が汚染される(アンモニア・亜硝酸)
・PHの変化
・水を交換後に起こるバクテリア不足
バクテリアが不足するとアンモニアが処理されずにアンモニアの濃度が上がる
3、収容数(混泳)によるストレス
(原産地では、群れを作って生息している)
・孤立によるものや、水槽中の過密によるストレス
・強弱や縄張り(餌の独り占め)によるもの
・運動量の低下によるもの
4、病原体によるもの(稀ではある)
・腸管寄生病原体
クツワムシ、キャビラリア
色々な、ストレスのかかり方があるのは解るけど、実際に判断するのは難しいと思います。
自分の飼育環境の整え方(世話の仕方)を振り返り、考えられる事をピックアップし、原因を探してみましょう。
ディスカスの黒化現象の対策
なかなか何が原因か特定できない事が多いかと思います。
環境の違いからくるストレスは、時間が解決してくれることもあるようです。
やはり、水を替える事が一番有効な対策です。
その際は、ろ過材を十分にチェックし交換しましょう。
ろ過材がポイントです。
PHやアンモニアを、測定出来る環境ならば測定をして対応して下さい。
孤立、過密の確認もして下さい。
ガラスに衝突・強い個体に追いかけまわされる、同じところに隠れている個体が黒くなっていませんか。
ただし、個体差が大きいので、他の個体がゆったり泳げているか見て対策を講じてください。
餌をやるときは、黒化している個体が食べているか確認する必要があります。
冷凍の餌はしっかり解凍してから(水温が下がらないように)与えましょう。
病原体が原因の場合は、その個体だけ黒化し、元気がない・お腹が食べてないのに膨らんでいる等の症状がみられます。
キャビラリアの場合は、白い糞が出ます。
その際は、駆虫薬を規定量用法に従って使用しましょう。
まとめ
黒化現象が出ると、ディスカスの楽しみが半減します。
難しい判別かもしれませんが、飼育環境を正しく整えることができれば黒化現象は出なくなるようです。
黒化現象と戦うのも、ディスカスの飼育の楽しみとも言えるかもしれません。ディスカスを深く知り、美しいディスカスを飼育してあげてください。